結果の公表について

 このページでは、調査班より調査の結果について説明します。
 2017年4月6日に厚生労働省で公開しました資料では、調査結果をスライドにて示しました。 そのスライドにて示した結果について詳しく解説します。また、スライドには含まれていない解析結果についても解説します。

調査対象

  • 全国の医療施設に勤務する医師(病床規模等により層化無作為抽出した医療施設に勤務する医師)を対象とした。また、医療施設に対しても調査を実施。
    (調査実施日:平成28年12月8(木)~14日(水))
  • 調査対象数は全国の医師約10万人と、初めての大規模全国調査。
    (回収済:15,677人)

調査内容

 次の項目について重点的に調査を実施。

 ① 出身地・出身医学部所在地・家族構成・収入等を含む、医師の属性に関する項目
 ② 医師の勤務実態を詳細に把握するためのタイムスタディに関する項目
 ③ 他職種との役割分担やキャリア意識等の将来の働き方に関する項目
 ④ 将来の勤務地に関する意向等の医師偏在対策に関する項目

解説ページへのリンク

 調査結果を下記リンク先にて解説します。

結果の概要

 2017年4月6日に公開しました資料における調査結果の概略です。

  • 勤務時間について、性別、年代、勤務形態で大きく異なる。
    20代勤務医(常勤)の「診療+診療外」の時間は週平均55時間程度。これに当直・オンコールの待機時間(男性約16時間、女性約12時間)が加わる。タイムスタディの解説へ
  • 育児中の働き方について、「休職・離職」した医師の専門医取得率は、他の働き方を選択した医師よりも有意に低い。育児中の働き方とキャリアの解説へ
  • 他職種との分担可能な業務について、調査した5種の業務に要する時間のうち1日当たり平均47分を分担可能。タスクシフティングの解説へ
  • 医師のキャリア意識について、年代が高くなると、希望がより多様化する。キャリア意識の解説へ
  • 地方勤務する意思がある医師の割合は約半数、長期間勤務する意思がある医師の割合が高い。地方勤務の意向の解説へ
  • 地方勤務を希望する期間は年代で変化。若い医師は「2~4年」を多く選択する一方、年代が高くなるにつれて「5~9年」や「10年以上」を選択する医師の割合が増える。地方勤務の意向の解説へ
  • 地方勤務を希望する意思がない理由も年代と共に変化。20代医師は、「専門医資格の取得」が特徴的。30・40代医師は、「子供の教育」が理由として高い。どの年代でも「仕事内容」、「労働環境」が共通の障壁。地方勤務を許容しない障壁の解説へ