自由記載にて頂いたご意見
高齢者医療のあり方について
- このように現場医師に調査するのは正しい。しかし、回答する者は限られるし、偏るだろう。また、この質問内容は現場の意見を取り入れていない。行政側の視点で作られていると強く感じる。年令や疾患の程度や社会生活レベルから判断して「もう治療しない」と宣言してくれる神がほしい。しばしば、とても社会復帰できそうにない高令者に医療資源を費していてむなしいし、体力消耗する。我々医師の働き方もだが、誰をどこまで治療するかも割り切らないと、この体制はもたない。救急車や手術やカテーテルや内視鏡は社会復帰が見込まれる者にだけにしたい。冷酷とか非難されそうだが、そうでもしないと、本来助けるべき生命を救えない
- これから高齢者が増えることは確実なので、医療費の抑制のためにも医療関係の人を有効に配置するためにも、高齢者の医療をどこまでするかといった倫理的な部分にまでふみこんだ改革は必要と考えます。きつい科の人が給与面で優遇を受けられるようにしないと、条件が良い都会の職場、比較的ゆとりのある科に人があつまるのは当然と思う。
- かなり高齢の患者さんが状態が悪くなった時、ご家族の希望がある場合、挿管・人工呼吸器まで使用しています。(場合によっては血液透析まで!)。一旦回復しても食事もとれず、胃管造設行ったり、ご本人がこうした状態を望まれるのだろうかというジレンマにさいなまれます。高齢者の医療をどこまで行うべきなのか、しっかり厚生労働省が指針を出してくれれば、徒労感の強い現場の仕事量はもっと減ると思います。
- 医師の高度化、患者や家族に対してのインクホームドコンセトの拡大。研修医だった頃に比較して業務量は拡大。しかし人手は増えず。又高齢者の治療に倫理的な問題多く生じており(胃ろうなど)時間が足らない。
- 老々介護や女性の社会進出で介護の担い手がいないのに在宅に帰そうとしても無理がある。医療を抑制するなら、寝たきり老人をどこまで医療を行うか議論すべき。
- 人はいつか死ぬものです。(本アンケートとは関係ありませんが)、国として、提供する医療の内容に年齢制限をつくるべきではないのでしょうか?80~90歳の方に湯水のように医療資源をつぎこむ現状に危機感を感じます。